◆あの季刊誌が日本語訳で登場!!
ルッキング・グラスは1996年から1998年にかけて4冊のみ出版された季刊誌です。
リチャード・カウフマン、ステファン・ホッブス、ジョン・ラッカーバーマーによる編集で、
リチャード・カウフマンが出版しておりました。この約10年前に出版されていたリチャード・
オルマナックなどとは違い、日本語翻訳はこれまで出ておらず、今となっては知る人ぞ知る
存在となっています。
1998年冬号は、ルッキング・グラスシリーズの最終巻(これより前号の日本語翻訳は現時点で
未出版)です。全78ページでカードマジックが7作品、カードマジックのアイディアあるいは
スライトが3作品、コインマジックが1作品、それ以外のクロースアップマジックが2作品掲載
されています。執筆陣の名前からも推測できるように、初心者が読むようなものではありません。
スライトの大いなる活用から数理系まで、趣向も作品ごとに違いますが、重厚感のあるしっかり
不思議な作品が揃っている点は共通で間違いありません。
今回、関西の奇術愛好家で多くの翻訳を手掛ける宮島昇さんのご協力で日本語翻訳の出版と
なりました。お楽しみください。
【収録内容】
私の客は千里眼 / ジャック・バーンマン (My spectator, The Clairvoyant / Jack Birnman)
エディー・ジョセフの数理的アイディアを使用したセミオートマチックマジックです。
ディバイド&コンカー / チャド・ロング (Divide and Conquer / Chad Long)
コレクターのバリエーションです。
デックの中に確実に1枚ずつJを混ぜていきますが、一瞬にしてトップ3枚の観客のカードを挟みます。
ボトルに入る銀貨 / 真田 豊実 (Bottled Quicksilver / Toyozane Sanada)
ハンギング・コインとコイン・イン・ザ・ボトルの要素を巧妙に組み合わせた作品です。
計算の結果 / ラリー・ジェニングスとビル・グッドウィン (Even Higher Math / Larry Jennings and Bill Goodwin)
4が持つ驚異的な力 / ロイ・ウォルトン (Company of Four / Roy Walton)
両手が持つ霊力 / ピーター・ダフィー (Spirits Between Your Palms / Peter Duffie)
エルムズレイの「Between Your Palms」に似た作品です。
観客の手の中で、ずっと押さえてもらっていた状態で、ただのブランクカードがサインカードに変わります。
衝撃的です。
お気に入りの手順 / ジョシュア・ジェイ (Combined Interests / Joshua Jay)
カードマジックの様々なエフェクトを盛り込み、1つのルーティンとしています。
スペリング、変化、パケットトリック、出現とバリエーションに富んだ作品が楽しめます。
砂糖がお好き? / フィル・ゴールドシュタイン (Sweet & Lo! / Phil Goldstein)
幕間に演じられるような小ネタです。
指名した客が砂糖が好きか、人工甘味料が好きかが予言されています。
突き刺したカード / フィル・ゴールドシュタイン (Pierced'ere / Phil Goldstein)
アメリカのアニメ「サウス・パーク」をテーマにしたマジックです。
エフェクトは理解不能ですが、マジシャンズ・チョイスに鉛筆を利用した方法は面白いです。
プーフ・チェンジ / ロイ・ウォルトンとピーター・ダフィー (Poof Change / Roy Walton & Peter Duffie)
パームを利用したカラーチェンジです。
プッシュスルー・シャッフル後のカット / ジーン・メイズ (Cutting After a Push-Through Shuffle / Gene Maze)
プッシュスルー・シャッフルを行う際に錯覚を強めるサトルティです。
嘘と本当 / J.K.ハートマン (Lied and True / J.K. Hartman)
ダウン・アンダーの手順を嘘発見器の演出で行うセルフワーキング・トリックです。
カードの識別コード / アレックス・エルムズレイ (Card Cording by Permutation / Alex Elmsley)
5枚のカード(マジシャンも何のカードか知っている)の中から1枚のカードを抜き取ってもらいます。
残りの4枚で抜き取られた1枚のカードが何かアシスタントに知らせる方法です。
バリエーションとして客がマジシャンの友達に残ったカードを伝えるだけで、友人が抜き取られた1枚を当てることもできます。
読者の反応 (Our Readers Respond)
ルッキング・グラスを読んだ読者の感想です。
終わりに (This is the End)
季刊誌なのに完成に1年半かかったことへの感謝とGenii購読のお願いです。
商品名: | ザ・ルッキング・グラス ウィンター 1998 (The Looking Glass Winter 1998) |
ジャンル: | カード・マジック、コイン・マジック、 その他 |
発行元: | フレンチドロップ |
発行日: | 2022.04.03 |
サイズ: | A4 |
頁数: | 78 |
言語: | 日本語 |